実践編⑥ ギックリ腰の発生する原因の考察

接骨院・整骨院でおよそ患者の大多数を占める、
急性腰痛。

程度の大小はあるにしても
大概、皆筋を損傷しています。

重たい物を持ったときにグキッと痛めた、とか
ですよね。
そんなにわかりやすい原因がなくても、
例えば落ちている紙くずを拾おうとした、とか
椅子から立ち上がろうとした、とか
様々です。

軽い動作でなぜギックリが起きるのか?
それは慢性じゃないのか?
かなり議論をされてきた問題だと思います。

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いわゆるギックリ腰

日常動作で急性腰痛が起こる準備段階として、
やはり筋の硬結があります。

こうなるに至る原因が、繰り返し動作であったり
器質的なもの、
例えばヘルニアであったり脊柱管であったり。

慢性的に痛みのある人でも
筋が硬結を起こす下地がありそこに急性の力が
加わったときに急性の腰痛が起こります。

例えば、新しい、柔らかいゴムがあったとして
多少伸ばしても曲げても切れませんよね?
では、経年劣化し、使い古されたゴムは?

 

切れますよね。

病院に行って「年です」と言われた人たちは
ほぼ皆この「経年劣化」状態
にあると思ってください!

ちょっと曲げただけで、
力が入っただけで簡単に切れます。
筋の損傷が起こるのです!

 

そうして生まれた痛みにも
程度の大小があるわけで。。。

動けなくなるほど痛む人もいれば
日常生活に支障はないけども痛む、
程度の人もいます。

各々で治療法は異なってきますが
順を追ってみていきましょう。

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 腰痛にも様々なパターンが存在する

 

上記のように一口にギックリ腰と言っても
様々なパターンがあります。

様々なパターンがありますが
基本的な施術の流れはほぼ同じです。

 

要は、慢性に毛の生えたようなものでも、
ヘルニアでも、脊柱管狭窄症でも、
必ず筋の硬結は存在します。

筋が硬結している以上、
ほぐしてやれば痛みは和らぎます。
そうして日常の痛みを取り除き
正しい生活習慣を送る事ができるようになれば
かなりの割合で改善されていきます。

 

正しい生活習慣とは、
ここでは早寝早起きをするとか笑
そういうことではなく疼痛回避姿位をとる事なく
正しい姿形を保つことができるようになるか。

痛みを庇って生活しているとまず、
よくなっていきません。こじれていきます。

 

そうして側弯症になってみたり、
脚の左右長が違ってきたり。

俗な言い方をすると「骨盤がずれて」くるのです。

 

 

骨盤がずれる?

 

良く耳にする言葉ですが、
まともな勉強をしてきた柔道整復師なら
そんな表現はしないはず。
あ、しちゃった・・・w

だって骨がずれてたら脱臼ですよ!

※「脱臼とは関節を構成する骨と骨の位置関係が
本来の状態からずれた状態」
ってウィキペディアにも書いてあるもん!

それを治すという行為は我々柔道整復師か
医師にしか認められていないはず。
我々は応急処置ですケド・・・

 

話が脱線しました。

では、なぜ左右の足の長さが変わるのか。

これは転子果長や棘果長、
なんてのを調べて決めるんですが、
要するに足そのものの長さが違うのか、
股関節周りに異変が起きているのか、
で考え方が変わってきます。

 

足そのものの長さが違う場合、
我々の守備範囲を越えてますが
股関節の筋群の左右のバランスで
足の長さが違って見える場合。

この場合、左右の筋の緊張を取ってあげることで改善していきます。

 

その、具体的な手法は次回にご紹介いたします。

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