今月は土用の丑の日がありますね。
今年は7月20日だそう。
あー。もう10年ぐらい鰻食べてないなー。
食べたいなー。
まずは鰻についてまとめます。
ウナギとは?
ウナギ科ウナギ属の魚の総称。
世界に19種類のウナギがいて、
日本で主に食べられるのはニホンウナギ。
天然の鰻は数が減少しており
養殖するにしても鰻の幼体であるシラスウナギ
を捕獲して養殖しなければならないため
卵から孵化させ育てる完全養殖の技術の確立が待たれています。
ちなみに水産庁は2020年までに
この完全養殖の完成を目指しています。
鰻はビタミンが多く、ミネラル、
多価不飽和脂肪酸(いわゆる必須脂肪酸を含む)
など、栄養価が高く、スタミナ食と言われる由縁となっています。
で、土用の丑とは?
おそらく、なにも知らないと
「土曜日に鰻を食べるんでしょ?」
と思いますよね。自分も実際そうでした。
が、土”用”とあります。これは?
土用(どよう)とは、五行に由来する暦の雑節である。1年のうち不連続な4つの期間で、四立(立夏・立秋・立冬・立春)の直前約18日間ずつである。
五行では、春に木気、夏に火気、秋に金気、冬に水気を割り当てている。残った土気は季節の変わり目に割り当てられ、これを「土旺用事」、「土用」と呼んだ。出典:ウィキペディア
すなわち立秋が8月7日ごろなので
その前の約18日間を夏の土用と呼びます。
五行は我々東洋医学を学ぶ者には身近な物
ですがここでは割愛しましょう。
べ、別に知らないわけじゃないんだからね!
暦にはそれぞれ十二支が当てられていて
その中で丑の日を「土用の丑」と呼びます。
ちなみに18日間の十二支ですから
丑の日が2回ある年もあり、
それぞれ一の丑、二の丑と呼び、
通常一の丑をいわゆる「土用の丑の日」と呼びます。
今年も7月20日と8月2日に丑の日があり、
7月20日が丑の日となっています。
ではなぜそこで鰻を食べるのか
鰻の旬は、天然ものの場合
冬眠前の晩秋~初冬です。
では、なぜ旬でもない魚を
わざわざ食べるのか。
時は江戸時代まで遡ります。
有名な平賀源内が
「夏が旬じゃないため売れない鰻屋」
のために考え出したキャンペーンなんだそーです。
旬じゃないということは、
栄養価も低いということなんで
なんとも迷惑なキャンペーンを
考えてくれたものです。
まさか平賀さん本人もここまで後世に残る
習慣になるとは思ってなかったでしょうね。
丑の日にちなんで「う」のついた食材を食す
ということらしいのですが。
う、う・・・・・・・・。
うどん?
夏に熱いうどんを食べて
暑さを吹き飛ばそうぜー!じゃダメかな。
味の落ちた魚に「秘伝のタレ」
ところで、鰻といえば
代々伝わる「秘伝のタレ」。
古めかしい壺かなんかに入って
大事そうに保管されてるイメージ。
秘伝のタレって何十年も、
老舗では百年とか受け継がれたのがありそう。
でもね。
有名な話ですが例えば
今日から秘伝のタレにしようと思ってるタレに
毎日継ぎ足しつつ大事に使っていくと
約2か月でほぼすっかり中身は入れ替わるそう。
そもそも百年もののタレとか食えんの?
と思いますが煮詰まったタレは
塩分・糖分が高くなるため保存食としては
問題なさそう。
そこにこんがり焼いた鰻を
ドプッと漬けると。
そうすることで表面に付いた脂がタレ中に
残り一定数の旨味成分が保たれていくという訳ですね。
このように旨味の詰まった秘伝のタレが
作られていくと。
簡単すぎるかな?
まとめ。
恵方巻なんかよりもロクでもない
キャンペーンということがわかりましたね。
大量に用意され余った鰻はどうせ
廃棄処分されるんでしょ?
いつまでそんな世界に恥ずべき行為を
続けるんだい?
絶滅危惧種に指定されてしまった
ニホンウナギにしちゃあ
あまりに扱いが雑すぎやしないですかね?
アタシは鰻が旬のときに
おいしくいただかせてもらいやすよ。
金ないから食べられないけどっ笑