レンジャーと密猟者の戦いは命がけ!誇り高き彼らの魂を見よ!

アフリカにあるコンゴ民主共和国に
「ヴィルンガ国立公園」という面積78000k㎡
という北海道(83450k㎡)より
少し小さいぐらいの大きさの世界自然遺産に指定されている大きな公園があります。

そこは特にマウンテンゴリラとカバの生息地
として研究対象になっていましたが
隣国ルワンダの内戦で多数の難民が流入し、
その混乱の中で多数のゴリラとカバが殺されました。

それら稀少な動物と自然を守るために働くのがレンジャーなのである!

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マウンテンゴリラとは?

ゴリラは大きく分けて
「ニシゴリラ」と「ヒガシゴリラ」に分けられる!

さらにニシゴリラは
ニシローランドゴリラとクロスリバーゴリラに、
ヒガシゴリラは
マウンテンゴリラとヒガシローランドゴリラに
分けられ、その中で
「ニシローランドゴリラ」「マウンテンゴリラ」
が最も絶滅の可能性が高い「絶滅危惧I A」に指定されてしまいました。

両者の見分け方

まず、ニシゴリラは鼻の間の鼻柱が切れている。
それからヒガシローランドゴリラは
鼻の上の鼻紋がほとんど見えない、
と鼻の周りに特徴があります。

そしてマウンテンゴリラは腕の毛が
モジャモジャしています!
そのような特徴があるので機会があったら観察してみて下さい。

レンジャーの仕事とは?

野生動物を生息地の破壊や、
動物の肉を狙う密猟者から守るのが
レンジャーのお仕事です。

常に危険と隣り合わせの過酷な職業ですが
250ドルという少ない給料と限られた装備品を
使って働いています。

 

ヴィルンガのレンジャーはおよそ700人以上いて、
地元の村から募集された人も多いとか。

その中には女性のレンジャーもいるそうです。
体力面で劣る女性はレンジャーの試験に
中々合格出来ないのですが、
それでも厳しい訓練に耐え銃器の扱いを覚え、
さらには指揮官として男性顔負けの活躍をする方もいるんですって。

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本当に命懸け

2018年4月9日、
マウンテンゴリラの保護にあたっていた職員6人が
民兵組織の襲撃を受けて死亡しました。

死亡したのは、野生生物レンジャー(自然保護官)
5人と運転手1人で、年齢は22~30歳。
他にレンジャー1人が負傷しました。

彼らは民兵組織「マイマイ」の
待ち伏せ攻撃を受けて殺害されました。

国立公園の職員によると、過去20年間で
少なくとも170人のレンジャーが殺害されたが、
今回の事件の被害はここ最近で最悪のものだと言っています。

民兵組織がなんでレンジャーを殺すの?コンゴの内部事情って?

コンゴはフランス、ポルトガル、ベルギー等から
植民地支配を受けていて、独立したり
ザイールと名を変えたり、また戻したりと
波乱に満ちた歴史を歩んでいます。

当然、内情が落ち着かないと
様々な思惑が入り乱れ勢力争いが始まります。

コンゴ政府軍、隣国のルワンダ解放民主軍、
現政権から離脱した軍人らで組織された
人民防衛国民会議、そしてこれら組織に
反抗するために集落の有志が武装して組織されたのがマイマイです。

 

しかし、各々の武力に正義はなく、
略奪と暴行の限りを尽くしています。

それこそ、目を覆いたくなるような非道、
残虐な行為が平然と行われているのです。

それも国を守るはずの政府軍、
それに加担する民兵組織までもが、です。

レンジャーの方々もそんな暴力の犠牲になっているのです。

 

コンゴの国民は信じるもの、頼れるものなく
恐怖に怯える日々を送っています。

そんな中己の命を顧みず、他者のため命をかける。
そんなレンジャー達の生き方こそ真に誇り高き生き方ではないでしょうか。

ヴィルンガ国立公園の所長は声明で、
「同僚たちを失い、深い悲しみに暮れています」
「人類共有の遺産を守るために、
若い命があのような形で断たれたことについて
大きなショックを受けています」と語っています。

さらに
「これは私の仕事の一部なんです。
諦めたら、きっと深く後悔することでしょう」
としています。

無政府状態の中にある勇気と正義に
少しでも支援が届くように我々にできることもあるのではないでしょうか。

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