山津波って?土石流・鉄砲水で一瞬で水位が2m以上上がる恐怖!

いよいよ台風の季節がやってきますね。

九州に引っ越してきてはや5年。
「本場の台風もたいしたことないぞw」
とか思っていましたら去年の大水害がやってきたわけです。

 

九州豪雨というと福岡県朝倉市が
取り沙汰されますが
我らが大分県津久見市も、その後の台風で
実に50年ぶりという甚大な被害を受けました。

幸い、自分とこの職場は
何の被害も受けなかったのですが
かなりの世帯で床下・床上浸水があり、
その復旧作業のために人も町も疲弊しきっていました。

では、なぜそこまで被害が
大きくなってしまったのか、調べていきましょう。

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原因は地形と「洪水段波」

朝倉市もそうですが、
我らがみかんと石灰の町・津久見市もまた
当然山間の町です。

豪雨の際、山あいの川が
木や土砂で堰き止められ天然ダムが作られます。

ダムには当然水が貯まります。
天然ダムが決壊することで
堰き止められ貯まっていた水が一気に流れ
まるで段差が川面を走るように見える段波が
押し寄せます。

これを「洪水段波」と言います。

段波についてはあまり詳しい記述は
ないのですがいわゆる鉄砲水の特大版、
なのかな?
貯まって、増した水位が下がらないまま
大量の水の塊となって押し寄せるということだと思います。

鉄砲水は山津波とも呼ばれることからも
その恐ろしさが垣間見えます。

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実際の状況はどんなだったでしょうか

朝倉市の洪水は、4つの川で同時に発生した
段波の影響とみられています。

全国的にも、段波が複数個所で
確認されることは珍しいことだそうです。

 

住民の話では
「川の水位が一時的に下がって
 家の二階にまで及ぶ津波が押し寄せた」
ということです。

これは上流で水が流れないほどに
堰き止められ、その水が一気に流れてきた
ことを現します。

これにより豪雨前は4~8mだった川幅が
なんと900mにまで拡大しました。

これは段波を想定していない推定氾濫域の
約2.5倍となり、
また、そのときの水量は約250t/秒で
通常の水量の約5倍となり、
わずか12秒間で川の水位が2mも上昇したことがわかりました。


↑外国のものですが土石流が迫る写真

津久見市の場合

津久見の場合も、
もう、ほんのほんのの川、ドブ川?
みたいなのが大氾濫を起こしているケースが
多く見られました。

水が引いた後も30㎝ぐらいの、
人の手で動かすには骨が折れるような
大きな石が大量に転がっていたり。

床上浸水した家屋から流れ出た
大量のゴミの処理があったり。

土砂崩れで崩れた道路が
未だに直ってなかったり。

再び雨の季節が巡ってきても
排水路の掃除が思うように進んでいなかったり。

 

不吉なことを言うようですが
50年に一度の災害が2年連続で起こらないとも
限らない訳で。

特に昨今の急激な気候の変化で
今までの常識が通用しなくなってきている
ので、最低限の備えは必要ではないかと思います。

まとめ。

本日7月3日の台風7号は、
九州地方を通り過ぎたようですが、
その影響で
山道は石のじゅうたんができて、
道路は泥の川となっていました。

また、川の水位も上昇し
去年の悪夢が思い起こされました。。。

 

川の氾濫を防ぐには
護岸工事をして川幅を拡げたり、
堤防を築くなどのインフラ整備が必須です。

また、これら工事は果てしなく時間がかかる
ものがほとんどですので
悠長なことを言ってられないのも現実です。

 

そうこうしてるうちにまた、
豪雨の季節がやってきました。

今年は大きな被害が来ないことを祈るのみです。

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