基本編Ⅱ 垂直圧を具体的な例を用い解説

shiatsu kotsu naosu

皆さん、こんにちは。
この、通信指圧講座も四回目を迎え、
朧げながらイメージ掴めてきたでしょうか?

勘のいい人は「あ、なるほど」と分かるんです。
僕はそれが治療におけるセンスだと思ってます。

それをどう活かしていけるかは探求と実践です。

 

あまり探究心の無い人間が
偉そうに述べてしまいましたが(笑)。

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本当の意味での「垂直圧」とは

今回は基本の「き」の第二回です。
前回は垂直圧が大事。そうお伝えしました。

今回はその垂直をさらに掘り下げていきます。

 

前回は特定の筋、およびその中の硬結に
垂直に力を入れる、と言いました。

「そんなこと、教科書にも載ってるし
誰でもできるでしょ」
高度な専修学校に通い、難しい学問、
国家試験をクリアし資格を手にされた方なら
当然、そう思いますよね。

 

だけど、アナタは前回言った
半腱様筋の硬結部分に垂直に圧をかけられるか?

もっと言い換えると
「半腱様筋の硬結部分の中心に垂直に圧をかけられるか?」
を本当にちゃんとできていますか?

文章にすると簡単ですが、この簡単なことが意外とできないんです。
ではなぜそんな簡単なことができないのか?
解説していきましょう。

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正しい垂直圧のイメージとは?

筋肉は、まあ筋にもよりますが
おおよそ紡錘形をしてますよね。

紡錘系で中心部分が硬くなっているというと
丸太のようなイメージですかね。

では、実際に丸太に対して指圧をするとなると
どうなるでしょうか?

まっすぐ上から押さないと転がりますよね?
ましてやそれに乗ろうと思ったら自分がバランスをとりつつかつ、丸太の中心に向けて均等に力が入らないとうまく乗れないと思います。

 

それと同じことがアナタの目の前にある
大腿後面に起きているのです!

 

そういう意識がないまま
丸太に乗ろうと思っても転げ落ちるでしょ?

それと同じなんです。

丸太に乗る覚悟がないままに患者の丸太(=緊張した筋)に乗ろうと思っても乗れません!

だから患者の筋の硬結という丸太に乗れず、
筋の緊張を取ることも痛みを和らげることもできずにただ漠然と手技を行うことになるわけです。

 

そうして効かない手技を行った結果、
余計な力が入り施術者は疲れ、
患者の筋にも余計な負担をかけ、
さらに悪いことには痛み、不快感を残すという本末転倒な事態が起きるわけです。

こうした事態を避けるためにも術者は集中し、
なるべく小さな力、なるべく少ない手数で
いかに効率よく患部に力を伝えていくか、
が重要になってきます。

 

以上ができるだけでアナタの手技は見違えるほどにシャープに核心を突いてゆけるようになるはずです!

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