除光液でアセトン中毒!アセトン臭との関わりはどうなん?

皆さん、コンバンハ。
モミ夫です。

皆さんシンナー中毒というと
何を思い浮かべますか?

自分は中学のとき脱脂綿にシンナー浸して
昇降口でたむろしてた不良の方々を
思い出すなあ(モミ夫の学校は荒れていた)

あとは大人になってからですけど
ガンプラを作りまくってたとき
ロクに換気もしないでエアブラシ塗装してて
眼と脳が相当ダメージを受けた感じがあります。

 

シンナーというのは大きく分けて
「有機溶剤」というカテゴリーに入ります。

溶剤ということは?溶かすんです。
その溶かす液体は揮発しやすく、
空気中に蒸発します。
そして空気よりも重いため、下に溜まります。

下に溜まるということは?
地面レベルで生活する生き物、
ペットや赤ちゃんなどに強い影響を与えます。

実際、締め切った部屋で除光液で
マニキュアを落としていた隣に寝せていた
赤子が急性中毒に陥った、というニュースがありました。

 

と、そこまでは看過するニュースなのですが
その赤子、アセトン中毒と言いました。

アセトン?アセトン臭のアセトン?
アセトンの単語とニオイはよくわかるけど
(↑モミ夫はとても鼻が利くのだ)
アセトンってそもそも何だ?

よし、調べてみよう。

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アセトンとは

アセトンは有機溶媒として広く用いられる
有機化合物で最も単純な構造のケトンである。
ケトンとは有機化合物群を指します。

水にも油にもよく溶けるので
様々な用途に使われます。

例えば、前述の除光液。
他にはオイル汚れや実験器具の洗浄にも使われます。

文系のワタシが見ても何のこっちゃわかんないけどね

また、常温で高い揮発性をもち、
強い引火性があります。

揮発性が高いことから
高濃度の蒸気を吸入して急性中毒を起こします。

気中濃度200~300ppmで臭いを感じ
500ppmで目、鼻、喉に刺激を受けます。
1000ppmで頭痛、吐き気が起こり
さらに高濃度になると中枢神経に作用し麻酔作用が見られます。

アセトン臭との関係は?

アセトンはブドウ糖の嫌気的発酵の一つである
アセトン-ブタノール発酵によって生成されます。

また、アセトンは人体では正常な代謝で
ケトン体から自然に排出される物質です。

ケトン体とはアセト酢酸、β-ヒドロキシ酪酸、
アセトンの総称で脂肪酸とアミノ酸が
不完全に代謝したときに産生されます。

主に糖尿病患者や飢餓状態の人が出やすく
インスリン欠乏の結果や、
そもそも糖を摂取できない状態の人が
組織内ブドウ糖が低下して肝臓における
ケトン体産生が増加し、多量のケトン体が
血中に放出されます。

 

また、妊婦や小児はエネルギーの必要量が多く
ブドウ糖以外に体内の脂肪の利用が高まると
自然にアセトンの生成レベルが高くなり
体内アセトンのレベルが上昇します。

アセト酢酸、β-ヒドロキシ酪酸は酸性のため
血中にケトン体が大量に放出されると
血液が酸性に傾きケトアシドーシスに陥り
不整脈や昏睡などの意識障害が現れます。

このとき、アセトンは呼気に含まれるので
リンゴの腐ったような甘酸っぱい臭いがするのだ。
これが血液と共に全身を巡るため、
汗や尿、体臭も甘酸っぱくなるわけです。

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まとめ。

溶剤としてのアセトンも、
体内で生成されるアセトンも
同じものであることがわかりました。

ただ、自分の身体で生成されるはずの
アセトンですが
自分で生成したものでも
外から入ってくるものでも
多すぎると害になりますので注意が必要です。

冒頭で自分の体験談として語った
うすめ液の害ですが
家庭用塗料の溶剤レベルでは
脳が委縮したりとか器質的な影響は出ないそう。

よかった!

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