実践編7-2 部位毎のストレッチと注意点

ストレッチ編も第二弾です。
と言いつつ自分は、施術中にストレッチはあまりしません。

ストレッチよりも揉みほぐす方が
自分の治療の中核だからです。

自分が患者だったら、
治療を受けに行ってストレッチばかりで
手技が少ない、なんて場合は
「あ、手を抜かれてる」と思っちゃいます。
人それぞれですけどね!

ただ、ストレッチしてあげると
意外と患者さんの満足度は高いように思われます。

人によっては揉まれるより伸ばされるほうがいい!
なんてことを言う人もいるぐらいです。

なので、臨機応変に、ですね。

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下肢後側のストレッチ

 

前回は下肢前面まで伸ばしました。
中でも片エビ固めストレッチは
座りすぎで腸腰筋が縮み、股関節が伸びない
=骨盤の前傾が保たれない
=腰椎が後弯する
=猫背
なんて方に特に有効です。

 

そして下肢後側です。
ここでは下肢=股関節~とします。

まずは腰痛の項でも取り上げた足挙げストレッチ。
これは腰椎椎間板ヘルニアの
検査でもあるSLRテストにあたるので
下肢後面に放散痛の出る場合は要注意ですね。

要注意と言ってもヘルニアである旨を
伝えるぐらいしかできませんが。。。
それでも治療していけば痛みは減りますけどね。

 

続いて股関節90度屈曲、外旋90度で
足を組むような形を作り、そのまま
膝を下げ、足先を上げる力を加えつつ
足全体を頭方向へ押し上げていきます。

文面にすると
何が何だかわからなくなってきますが
狙う筋は殿筋です。
坐骨神経痛が出てる人にお勧めです。

 

殿筋を伸ばしたらそのまま曲げている足の膝と
同側の肩を持ち、
反対側へ、体幹部分を捻っていきます。
雑巾でも絞るように思い切り捻ります。

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ストレッチする際の注意点

 

おっと、気が付いたら体幹に入ってましたね笑

雑巾絞りを終えたら両足の膝を持ち、
ぐーっと股関節を屈曲させていきます。

よくある腰痛体操ですね。

 

こんな感じで全身伸ばしていくわけですが
いくつか、注意点を。

ストレッチする際に患者さんの体を保持する手に
力を入れ過ぎないこと!

当たり前のことですが
手でも足でも押さえつける手でも、
強く握られたりすると痛いです。
それだけで患者さんの体には余計な力が入り
伸びるものも伸びなくなります。

これはマッサージの際にも言えることで
例えば上肢を把持し施術する際、
患者の腕を握るように持ってしまうと、それだけでNGです。

患者さん、腕を掴まれると
それだけで体に力が入ります。

なので具体的に言うとマッサージで言うところの
手掌把握(だっけ?)の形で
その上に上肢を乗せる、がいいと
学校の先生から教わりました。

そうすることで
「いつでも逃げられる(失敬な)」
ことで患者に余計な不安感を与えることなく
施術ができるらしいですよ?

 

それから、これも当然なのですが
曲げたり捻ったりする際に
必要以上に強く押さないこと。
強く押されると当然押される側には力が入ります。

これでは伸びませんし、
前述の伸展反射も強く出ます。
結果、効果的なストレッチとは程遠い、
患者さんに苦痛を与えるだけの粗暴な手技になってしまいます。

それでも強く伸ばしたいときは
伸展反射を取り除きつつ、
徐々にストレッチ深度を上げてゆく。
時間はかかりますが、仕方ないですよね。

こうしてすこしずつ筋を伸ばしていきます。

 

いかがでしたか?
あまりストレッチをしない、
と言っている人間の話が役に立つとは
思えませんが何かの参考になればいいな、
と思いました。

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