実践編6-4 急性腰痛・デルマトーム

えーと、なんでしたっけ汗
話が脱線しすぎて中々進みませんね・・・

それだけ大事な要素が詰まってるということで、
ご勘弁を。

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ここでも垂直圧が大事

 

斜めになった下腿部に
小手先で合わせてはいけない、って事でしたね。

これがなぜ難しいのかと言いますと
抱えた足が立てかけられた丸太だと思ってください。

そこに乗っかろうと思うと
下にずり落ちていきますよね?

それが地面に対してまっすぐに力を入れた状態。

この状態は力を入れても足の角度に沿って
力が逃げていってしまいます。
とても効率的とは言えませんよね。
押しても押しても逃げていくわけですから。

 

なのでここでは足に対して
垂直に力が入るように押していきます。

力のベクトルがずれて滑り落ちないように
しっかりと捉えていきます。
ここで体重を乗せられずに、
小手先で合わせると前回紹介したような
事態に陥ります。

そうならないようにしっかりと
体重を乗せられる力の向き、態勢を作っていきます。

 

こうして、足の向きに沿った施術を
していくわけですが
今度はそこに走行する筋の中心に乗っていく、
となるとまた考えなきゃいけないことが
出てくるわけですが、
これは垂直圧がきちんと理解できて、
施術に反映されるようになると
考えなくても体が勝手に動くようになります。

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やはり基本が大事!

 

なんでかって言うと
それが一番合理的だからです。

歩くときにいちいち
「次は右手を振って、左足をだして・・・」
なんて考えますか?

同様に施術に関しても
自然と一番よいカタチが決まってきます。

 

運動でもそうですよね。
何でも一流選手はカッコいいじゃないですか!
テレビで活躍するような選手に
「ん?この人ちょっとおかしいぞw」
みたいな人はあまりいないと思うんです。

それは基本ができていて、
合理的=動きにムダがない=見ていて安心する、
納得するということですよね。

だからみな基礎練習を一生懸命して、
基本が大事と言うわけですね。

治療も一緒です。

そしてそこにたどり着くまでの速さが
一番最初に触れた
「センスのよさ」だと自分では思っています。

 

やっと出てきたデルマトーム

 

さて、戻ります。
下腿部を触ってみると大概強い硬結があります。
それは内側だったり、外側だったり。
負傷した腰椎のデルマトーム上に現れることが多いです。

そこをなんとかしてほぐしてやるわけですが
その硬い部分のみをほぐそうとしても中々ほぐれません。

なので臀部から大腿部、下腿部と
全体的な流れをよくするように繰り返し施術していきます。

 

そうすることで患者さんの苦痛を最小限に、
効果を最大限に発揮できます。

 

デルマトームという単語が出たのでついでに
足の経穴(ツボ)についても触れましょう。

寝違えの項でも使ったように急性腰痛でも
同様に足のツボを使って施術していきます。

 

そのツボというのはほぼデルマトームに沿った
末梢神経上にありまして
そこから刺激を送る=患部に刺激を与える
ということになるのです。

だから患部を触らなくても効果を出すことができるわけです。

そのツボについては、足関節から先の施術と併せて
次回、取り上げたいと思います。

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