実践編7-1 部位別・効果的なストレッチとは

実践編7は、前回少し触れました、
ストレッチについて各種、紹介していきたいと思います。

 

ストレッチって、
男性の患者さんに好まれる気がします。

女性だと、施術者との信頼関係にもよる
と思うんですが
押さえるのに体が密着したり足を開いたりと
結構いやがる人が多い気がします。

 

その辺頭の隅に入れておくと
助かる場面もあるかもしれないですね。

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頸部のストレッチ

 

まずは頸部からですね。
患者さんを仰向けにしたのち、
頭部の後ろにて施術者の腕を
クロスするように組み、
一方の手で患者頭を保持、他方で患者肩を押さえます。

そのままうつむきが強くなるような方向に
力を加えつつ、
真下、斜め下、真横、という風にストレッチしていきます。

この時、患者さんの背中の方まで
伸びてる感じが得られたらよく効いていると判断してください。

 

上肢のストレッチ

 

上肢帯ということで肩から伸ばしていきます。
五十肩や背中の項で扱った
上腕骨の内旋・外旋ストレッチ。

体幹に肘を付けて扉を開けたり閉めたりする動作
とでも言いましょうか。
肘を固定することで効率よく伸ばしていきます。

 

まず、患者さんを仰臥位にし、
腕を真横に広げてもらいます。
次に肘を90度屈曲し肘を固定したまま
上~、下~、と回旋していきます。

 

そのまま腕を真横に広げた格好に戻ってもらい、
過伸展!
肩関節の水平伸展も併せて
大胸筋もついでに伸ばしちゃいましょう。
さらに患者さんの四指を保持し、手関節も伸展させちゃいます!

ただ、ここまでやるとかなり
キツいストレッチになりますのでくれぐれも無茶はしないように!

 

伸展が終わったら今度は
手はグー、手関節屈曲、肘関節屈曲位で
伸筋群を伸ばしていきます。

最後に万歳してもらい、
肩関節屈曲位から背部まで伸ばす
感じで上肢のストレッチを締めくくります。

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下肢のストレッチ

 

続いて下肢のストレッチをしていきます。

あ、続いて、とか言っていますが
自分は一連のストレッチを
次々にまとめてすることはまずないんで、
患部の施術の際にその都度
使ったり使わなかったりするものと思っておいてください。

 

まずは伏臥位からですね。

股関節を
内転・外転中間位、膝関節90度屈曲位にて
股関節を内旋していきます。外に開いていく感じです。

患者さんは「手羽先の気持ちがわかる」
とか思うらしいです笑
自分は分かりませんが・・・。

このストレッチは坐骨神経痛が出てる人に
してあげてください。

 

次に膝関節を
そのまま屈曲方向に押し込んでいきます。
膝が曲がらなかったり、
手術している人なんかもいますので
よく聞いて行うようにしてください。
こうすることで大腿前面を伸ばしていきます。

 

このストレッチで余裕があるようでしたら
今度は患者さんの膝を術者の大腿部に乗せ
膝関節を屈曲していきます。

このときに足を保持していない側の手で
患者さんの臀部、もしくは大腿部の付け根を
押さえ骨盤からではなく、股関節のみが
曲がるようにして伸ばしていきます。

そう、体勢は違いますが片エビ固めですね笑

これにより大腿前面が強力に伸び、
伸ばすことが難しい腸腰筋のストレッチ
にもなりますので
立ち仕事、逆に事務仕事で座りっぱなしで
腰が痛い人にしてあげてください。

 

とても喜びますよ笑

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