上のアイキャッチ画像の葉っぱ、
何て名前か知ってます?
草むらとか藪に入って行ったら
ズボンとか上着にたくさんくっ付いてくる、アレです。
モミの勤務先、
大分では「バカ」と呼ばれています。
確かに「ああ、このバカ!」って
言いたくなる気持ちはわかりますが
あんまりですよね。「バカ」って笑
背中に付けてて「背中にバカがついてるよ」
なんて言われたらいたずらで
バカって書いた紙を貼られたか!?
って思っちゃいますね。
このバカ、一体何なのか、調べてみましょう。
まずは正体を知ろう
うーん。検索ワードは何だろ?
「バカ」じゃないだろうし。
くっつく種かな。
したらまんまと出てきましたよ。
ひっつき虫:かぎ針や逆さ棘によってヒトや動物の皮膚や衣類に引っかかったり、粘液によって張り付いたりする、植物の種子や果実の俗称である。くっつき虫ともいう。ひっつきもっつき、あばづきと呼ぶ地方もある
ふむふむ、ひっつき虫ね!
そんな名前だったわ!
しかしひっつきもっつきって何じゃい。
娘に写真を見せたら「だし」って言ってた。
だけどバカの記載はないな。
ここに挙げられた種の中でも
群を抜いてひどい表現だね。バカ。
種子や果実ということなので
ヒトの服やイヌの毛なんかにくっついて
種子を遠くに運び棲息範囲を拡大するのが目的ですね。
これを「適応」というらしいです。
で、お待ちかね。
正式名称は
コセンダングサ。
![](http://chiryou-ka.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
裏の畑に生えてました。バカが凝集されているのがわかります。
キク科センダングサ属の一年草。
道端や空き地に生える雑草。
コレですよ、コレ。バカ。
モミの勤務地、大分県津久見市は
みかんの名産地で農作業の後に来た人が
よくくっつけてきます。
心優しいモミおはそれをそっとむしり取って
床に捨てますんで、
それがまた誰かの足に付いてどこかに根付くと。
感動的ですね。
![](http://chiryou-ka.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
分類的には果実。まずそう。
![](http://chiryou-ka.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
むしり取ってみました。誰かの服にくっつきますように。
他にも様々なひっつき虫がいますので
見てみましょう。
・オナモミ
![](http://chiryou-ka.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
これも果実。とてもよくひっつきます。
ああ、これこれ!
よく人に向かって投げたなあ。
よくくっつくんだよね。
しかしこのオナモミ、外来種である
オオオナモミに存在を脅かされ
今や絶滅危惧種とされています。
ひっつき力でメリケンパワーに負けたんですね。
・ヤナギイノコヅチ
![](http://chiryou-ka.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
コイツは超大量にくっつくからホントに厄介。
ああ、コレもひっつくね~!
草むらに入っていったときなんか
大量にひっついてきて取るのが超大変。
バカは大量に鋭く刺さるんで大変。
コレは小さいのが大量につくから取りづらい。
まとめ。
種の保存のため、の進化の末のひっつき虫。
種を少しでも遠くに運ぶために
取れないように、取れないように。
しつこくくっつくように進化したんですね。
うっとうしいわ。
でも、絶滅しそうだとか聞くと
ちょっとっくっつけてあげようかな、とも思う。