ニシキヘビはあまり首に掛けない方がいいみたい!

よく、観光地でニシキヘビを肩にかけて
記念撮影、なんてよくあるサービスですよね。

ウチのオカンも若かりし頃には
そんな写真を撮って飾ってたっけなあ。

でもね。それはあくまで
“ヒトに慣れた大人しい種類のヘビ”を
使っている訳で、野生のヘビには通用しないらしいんすよ。

それを証明する事件がインドで起きました。

 

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締められたのは自然保護官

場所はインドの東部、
西ベンガル州ので出来事。

体重40kgのインドニシキヘビが
生きたヤギを丸飲みしようとしてたそう。

40kgと言うと?痩せ型の女性1人分ぐらい?

推定ですが5〜6mぐらいと思われる個体で、
それがヤギ一頭丸のみしようとしてる
ってんだからビックリですね。

ヤギではなく羊を丸のみにしたヘビ

通常、ニシキヘビは獲物に噛み付いて、
太い身体で締め上げます。

これは実は窒息を狙っているのではなく、
心臓を止めようとしているんですって。

心臓を止めると獲物は数秒で死ぬため、
窒息させるよりも早く食事にありつけるという訳です。

 

そのヤギが家畜だったのかどうかは
知りませんが村人は慌てふためき
自然保護官の男性を呼び出しました。

ちなみに、自然保護官とは欧米では
国立公園等で働くレンジャーの事を指します。

日本ではあまり馴染みがありませんが
少数ですが存在し、自然環境保全のため活躍しています。

 

そのレンジャーがヤギを救出できたのかは
わかりませんがヘビの捕獲には成功しました。

通常、捕獲したヘビは袋に入れ
野生に返すのですが、
何を思ったのか自らの首にヘビを巻きつけ
自撮り等記念撮影に勤しみ始めました。

突然ですがここで、いわゆるニシキヘビである
アミメニシキヘビの生態について学びましょう。

アミメニシキヘビ:ニシキヘビ科ニシキヘビ属に分類されるヘビ。インドをはじめ東南アジア一帯に生息する世界最長のヘビで大型のものは10m近くに達する。熱帯雨林や耕作地等幅広い環境に生息する。夜行性で昼間は暗がりで休む。食性は動物食で爬虫類や鳥類、哺乳類等を食べ、大型のものはヒョウや人間も食べる。出展:ウィキペディア

強靭な筋力で締め上げる訳ですが
その力は500kg以上とも言われゴリラよりも
力持ちということになります。

そのニシキヘビが当然というかなんというか
レンジャーの首を絞めつけ始めました!

 

もがき苦しむレンジャー!
現場は阿鼻叫喚の地獄絵図と化した!

村人は笑っています(笑)

 

なんとか無傷で脱出できたものの
自然保護官としては立つ瀬がない状況となりました。

ちなみに、どういった手段で脱出できたのかは
伝えられていませんが
ヘビというのはまず獲物に噛みつき、
そこを支点に締め上げるそうなので
口を外してあげると意外と簡単に取れるそう。

ヘビの噛む力というのはそれ程強い訳ではなく
極太アナコンダでも20kg程。

 

それでもなぜ500kgもの力の支点になれるか
というと内側に向けて生えている鋭い牙のおかげ。

大蛇に襲われたときに覚えておくと
いいかもしんない。
毒ヘビの場合は・・・噛まれないことを祈りましょう。

 

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無事、ことなきを得たわけだが

当然、その行動に問題は無かったのか
森林当局からの調査が入りました。

 

レンジャーの男性は

「棒で叩いて殺す素振りをしていた
 村人たちから蛇を守りたかっただけだ」

「蛇を肩にかけて運び、口をしっかり閉じた」

「蛇に締められても一瞬たりとも恐れなかった。
 パニックに陥ると命取りになるからだ」

と語りました。
十分もがき苦しんではいたようですが。

 

その後、ヘビを安全な場所に車で運び
野生に返しました。

そのあたりはさすが、自然保護官ですね。

まとめ。

ニシキヘビは大人しく、滅多なことでは
噛み付いたり締めたりしないらしいんですが
今回は食事を邪魔されてるんで気が立っていたのかも。

 

そもそもヘビを首に巻かせてくれる所にいる
ヘビはニシキヘビの中でもさらに大人しい
ビルマニシキヘビが多いそうです。

そんな中でも事故は起こったりするので、過信は禁物ですね。

 

あと、ヘビは決して人には懐かないそうなので
訓練するとか、芸を仕込むなんてこともできないそう。

飼っている蛇でもそこの環境と
そこにいる人間に慣れているから
驚いて噛みついたりすることが減ると。

 

蛇使いとかはヘビの習性を利用して
芸をしているように見せているだけなんですって。

ですので、ヘビの扱いに慣れていない人は
絶対に首に巻きつかせたりしないように!

 

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