皆さん、フードドライブという言葉を
知っていますか?
ご存知の通り我が国は
世界最大の「食料輸入国」です。
同時に世界でも有数の
「食品廃棄大国」でもあります。
日本は食料自給率が低く、
カロリーベースで全食品の60%以上を
輸入に頼っているにも関わらず、です。
そのような実態を何とかしようという目的で
始まった運動が世界では以前から行われている
フードドライブなのです。
具体的には家庭で余った食品を
困っている人や福祉施設などに寄付する
という取り組みです。
でも、身近にそんなことをしている団体は
ありませんよね。
自分も今回初めて聞きましたし。
なので、どこに行けばフードドライブ、
参加できるのか調べてみましょう。
ちなみにウチはタイトルでも触れているように
腹ペコモンスターが住んでいるので
余剰な食料は全くありません!
フードドライブしてほしいぐらいです。
どこでフードドライブできるの?
日本では女性専用フィットネスクラブ
「カーブス」が実施しています。
主婦層が多く集まるカーブスは確かに食料が集まりそう。
本国アメリカのカーブスがフードドライブを
実施していたのがきっかけで
日本のカーブスでも行われるようになりました。
アメリカでは1960年代から盛んに
フードドライブが行われているそうです。
もう50年以上もの歴史ある取り組みなんですね。
次にスーパーマーケットの出入り口で
受け付けるお店が増えてきました。
これも海外での取り組みで、
欧米では割と一般的に行われているそうです。
他には全国各地のフードバンクが行なっている場合もあります。
フードバンクとは食べられるのに
商品として流通できない食品を引き取り、
必要なところへ届ける活動、団体のことを指します。
フードバンクが自治体や大学、高校などと連携して食料を集めます。
その他にどのような取り組みがされているか
◎フィンランドではアプリに消費期限の
近い商品をアップし、割引を受けたり
リアルタイムで通知を受けたりできます。
◎アメリカでは余剰食料を抱えた業者と
数千のフードバンクや食事提供プログラムを
マッチングするMealConnectというアプリが誕生しました。
◎日本ではReduce Goというアプリを使い
定額1980円を支払うと1日2回、
レストランや小売店が廃棄する予定の
余剰食料をテイクアウトできます。
◎アメリカのスーパーマーケットでは、
AIが消費期限を管理して価格をリアルタイムで
更新できるシステムが開発されました。
スーパーで3割引とか半額とかのシールを貼る
光景が見られなくなるんですかね。
◎冷蔵庫の中身を確認できる
ワイヤレス小型カメラが開発されました。
これによりうっかり無駄な買い物をする、
なんてことが減らせるかも。
◎イギリスでは廃棄食料品を嫌気性消化工場で
処理する際に発生するバイオメタンガスを
利用して走るトラックを輸送に使う企業が生まれました。
◎同じくイギリスで、廃棄されたフルーツから
リップクリームが作られました。
注文を受けてから一つ一つ手作りで生産され、
送料込みで4ポンド以下(560円ぐらい)と、
価格もエコロジー。
まとめ。
世界各国で余剰食料、食料廃棄を減らす
取り組みがなされていますね。
大量の食料が捨てられてる一方で
たくさんの子供が餓死していいわけがないですよね。
現在世界の人口は71億人とされていて、
2050年には93億人に達すると見通しされています。
その全ての人口の食料を賄うには
(今でも賄えていませんが)農業生産を
今より70%増やす必要があると言われています。
70%増やしても日本のように30%も
廃棄していては本末転倒ですもんね。
来たるべき人口爆発に備えて
食料の無駄を無くし
隅々まで行き渡らせる仕組みを作り上げなければなりません。