よく、鍼をしていて首に打つ時とかに
「そこに刺しても死なないの?」
と聞かれます。
「すごい長い鍼を根元まで刺せれば
死ぬかもしれないけどこんな鍼(一寸三分)
ぐらいじゃ死にませんよ」と答えます。
必殺仕事人の影響ですよね。
今回は鍼の安全性を証明する為にも
その辺の疑問をスパッと解決していきたいと思います。
仕事人ではなく仕掛人
正直に申しまして自分は仕事人について
何も存じ上げておりません。
ですのでこれから検証していくことに
なりますので、あしからず。
まず。
自分は“仕事人”だと思ってたんですが、
鍼師が出てくるのは“仕掛人”のほう。
原作は池波正太郎さん。
TVシリーズや劇場版で人気を博しました。
劇中に出てくる藤枝梅安なる人物が
鍼医者を営む裏で殺し稼業を営むと。
いわゆる世直しみたいに
豪快に立ち回る時代劇とは違って
人知れず悪を倒す。
その為に入念な段取りをする。
そんな切り口が評判になった?シリーズです。
梅安役は緒形拳さん、渡辺謙さんら
そうそうたる俳優さんが演じています。
殺しの技
梅安の使う技は表稼業でも使う鍼の技。
しかし使う得物は治療に使う鍼とは
似ても似つかない程極太の「鉄針」。
カンザシに見える。長さは約10㎝。太さは5~7㎜かと。
そして、気になるツボですが自分のイメージでは
唖門(後頭部と首の付け根の真ん中)に
ブスッと一撃くらわす、と。
唖門に順当に刺せればその先には
頸髄がありますし?暗殺も可能かと思われます。
唖門よりだいぶ下ですね。大椎でもない。
どこだ!?もしかして適当?
では、実際の殺しの画像を見て
検証してみましょう。
って振りかぶりすぎでしょー!?
勢いつきすぎだし。
これは鍼師の仕事というよりは
ブラックエンジェルスですね。
「地獄へ落ちろ〜」って。
彼の得物は”スポーク”
北斗神拳のように経絡秘孔の突き方によって
治療にも破壊にも使えるというようなものでもなさそうです。
しかし、実際の鍼医者としての梅安の腕は
凄まじく、相手を記憶喪失にしたり
殺された仲間の心臓を蘇生させたりと
まさに神がかった治療を行います。
そんな技術があったら是非、教えてもらいたいですね。
まとめ。
ほぼ確実に「人間の弱点を刺された」から即死、
みたいな。力技ですよ。
術者のスキルとかな〜んも関係なさそう。
- かんざし程の太くて長い鉄鍼を
- 頭の後ろから大きくふりかぶり
- 首の真ん中らへんを・・・
思い切り突き刺す
上記のように鍼の技術よりも
度胸、思い切りの良さが問われる内容でした。
結論:
鍼で人を殺めることは難しいが
鉄の棒を思い切り突き刺せば死ぬようです。
おわり。