押圧の大事な話

ouatsu kenshirou hikou

前回の記事で触れた、押圧の大事な話をします。

 

そんな大事な話ではないかもしれないし、
初回にお話しした「多分に感覚的な」
領域の話なんで、伝わりづらいかもしれませんが
様々な切り口で解説していきますんで見てみてください。

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尻の肉を貫く、だと・・・?

 

では、発端となった前回の坐骨神経痛の記事、

「ぶ厚いケツの筋肉を貫いて
梨状筋まで刺激を届かせる」

にはどのように施術すればよいか、
を解説していきましょう。

 

まず、多くの方が臀部の指圧をする場合、
あ、ここでいう「多くの方」とは自分が指導した
または指導を受けた先輩・後輩、スタッフたちですんであまり多くの方、とは言えないかもしれないことをご了承ください。

多くの方は漠然としりを捉え
その漠然と捉えたしりに対して
施術を行おうとします。

梨状筋を押すという意識がある方でも、
「梨状筋はこの辺りだな」
ぐらいの意識で漠然と尻を押していくと思います。

ただ、それだと梨状筋にダイレクトに、
最大効率の押圧を
加えることはできないんです。

 

ただ漠然と捉えたしりに加えた力は、
力のベクトルが最奥まで向かってなかったり、

梨状筋を押そうとして加えた力も
外側の筋に阻まれて大減衰してしまったり、と。

 

とにかく一生懸命押す割に届かないんです。

「もっと思い切り押してもいいよ」
「え!?大丈夫ですか!?」
「全然効いてないから大丈夫だよ」
「えぇ・・・」

なんてやりとりを何度したことか。
それほど一直線に奥を目指すのは難しいのです。

 

では、どのようにして
最奥に到達すればよいのか?





にくをどかせばいいじゃん。
ええ~~!!??

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ほぅあたたたたたたたたたあ!!

 

もちろん、筋を外してどかせるわけないんで
ここでは狙ったポイントの少し上や下から
邪魔な筋をどかすように動かしつつ
その下の筋を押す、と。

 

ちょうどケンシロウが
ハート様の脂肪を蹴り上げつつ
秘孔を突く、みたいなイメージ
(何がちょうどか)。

 

そうすると、押す筋に対しての
指の当て方が自然と決まってきますんで、

例えば梨状筋ならここから入れていく、
ヒラメ筋ならここから入れていく、みたいのが

自然にというか必然的に決まってきますんで
意識しなくても深部の筋を
ダイレクトに捉えているような、
そんな感覚で施術ができる様になっていきます。

 

その感覚が身につくと、力を入れずとも
本当によく効く手技ができるようになります。

力を入れないので揉み返しが起こる事も
少なくなりますし、何より自分が楽ですよね。

施術者にも患者にも優しいこの手技、
ぜひとも身に付けたいですよね。

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