実践編② 肩関節周囲炎(50肩)の臨床アプローチ

50kana innar stretch

ハイ、みなさんこんにちは!

今回は実践編パート2ってことでパート1に引き続き実際の施術に沿ったものをご紹介していきます。

 

前回の坐骨神経痛に次ぐ第2弾は・・・。
肩!そう、50肩にしようかな!

でも、実際にはこの50肩、
扱うのは難しいですよね。

正直なところ、自分でもあまり自信がない疾患ではありますが。。。

 

でも!自信あってもなくても患者さんは来ます。
治してくれると信じて、いらっしゃいます。

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50肩についての考察

 

そもそも、この50肩というものはなんなんだ!?
教科書的には肩関節周囲炎、
なんて呼ばれるもので基本、予後が非常に悪い。

多くの人がほったらかしにした挙句、
欧米ではフローズンショルダーなんて呼ばれるような二進も三進もいかない状態に陥りやすいです。

こうなると、二年も三年も痛い!

 

なぜ、そんなに長く痛いかというと、その原因は人間の本能にあります。

本能なんていうと難しい話に聞こえますが、
・痛い!
→痛いから動かさない
→筋力落ちる・筋腱固まる
→余計動かなくなる
という実にシンプルな話でして、そうやって
負のスパイラルに陥ってしまうのです。

そうならないように運動指導を行うのですが
これがまた中々動かしてくれないんですよね。。。痛いから。

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50肩の治療ポイント

 

そんな難治な50肩なんですが、
治療にあたり心掛けておくと
いくらか効率がよくなるポイントがあります。

 

まず第1に、
肩関節の構造、および機能を理解しておくこと。

肩関節の治療が難しい最大の理由、
それは関節構造の複雑さだと思うんですよね。

 

痛みを出してる部分は
いわゆるインナーマッスルと呼ばれる筋群で、
普通にマッサージするだけでは届かない筋の硬結
によるものが多いんです。

で、実際痛みを出している大結節のあたりを
マッサージして、治らないケースが多いわけです。

治らないだけでなく、余計に痛くなることも
・・・治療家ならゾッとする話ですね。

 

ではそんな筋群をどのように
ほぐしていけばいいのでしょうか。

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50肩の具体的な治療法

 

自分の場合、まず痛みを出す主動作、
大概肩関節の内旋、外旋ですが
それを強要してやります。

そうすることで硬結している筋が
まるで関節を縛る縄のように出てくるのです!

 

あとはそれを煮るなり焼くなり好きにして、
なんですが前述の通り中々うまくいきません。

やりすぎず、少なすぎず。
生かさず、殺さずではないですが、
その辺は患者さんとコミュニケーションしながら
していく必要があります。

 

次に!これは近年自分が治療していて
思ったことなんですが、内旋外旋動作。

これって普段の生活で
あまり出てこない動きなんですよね。

その内旋外旋を第一に考え、
治そうと思っても思うように結果が出ません。

 

そこで内旋外旋よりも比較的需要の多い?
屈曲・伸展動作を重視するようにすると
これはホント気持ちの問題なんですが

「回旋動作が1ミリ良くなるよりも
屈伸動作が1センチ良くなる方が楽になった」
気がするんです。

たとえ主訴がよくなってなかったとしても。

そう思うと結果が伴わないようなときに
患者にも施術者にもやさしい?
治療になるのではないかと思います。

 

もう一つぐらいポイントを挙げたいんですが、
こんなもんです。
これで「良くなったらラッキー!」ぐらいの気持ちでやってます。

「ならここで取り上げんなよw」
とかお思いになるかもしれませんが、
それほど難しいんですよ~!というテーマということでご勘弁を。

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