ゲーム専用機は
PCに比べて拡張性が低いですよね。
自分はPS3のHDDは
大容量タイプに換装しましたが
あの忌まわしい半田クラックに遭い、
還らぬ人となりました。なーむー。
PS3については分からないんですが
PS4、PS4 Proについては
個人によるストレージの換装は認められていて
しかも換装しても保証が受けられるんです。
すごい!
内蔵HDDを換装して高速化・大容量化を果たし
快適なゲーム環境を得るわけですが
機械に疎い人にとっては
それだけでもハードル高いかもしれん。
そこで目にしたニュース、
「V-NAND SSDを使用した外付けストレージ」
にゲーム本体をインストールし、高速起動!
と、
NVMe接続のM.2 SSDをUSB 3.1(Gen2)に
変換する外付けSSDケースが発売された、
というもの。
PC弄りから離れてしばらく経つ自分にとって
よく分からない規格が並びますが
今回の件に合うのか調べてみます。
まずはそれぞれの規格を調査。
◎V-NANDフラッシュメモリーとは:
NANDとはSSDのデータ記録に
使われている部分で、
セルと呼ばれる部分にデータを保存します。
そのセルの量がそのまま大容量化に繋がるので
そのセルの配列を立体化した物が3D V-NANDです。
◎NVMe接続とは:
Non-Volatile Memory Express の略で
SCSIやSATAと同じく接続規格のこと。
ストレージはSSDにより高速化を果たしたが
接続規格が従来のものだったため、
SSDの性能を活かせなかったから、
NVMe接続が開発されたのだ。
NVMe接続では、現在の最高速規格の
PCI- Express 3.0 x4接続の場合、
なんと16Gbps の転送速度を実現します。
◎M.2 とは:
エムドットツーと呼びます。
M.2はコンピュータの内蔵拡張カードと
接続端子について定めた規格の一つで
主にマザーボードとSSDストレージや
PCI- Expressの拡張カードを繋げるための
基盤とコネクタを指します。
これにより拡張カードを高速・省スペースで
接続することが出来、
ノートPCやタブレットの小型化・薄型化が可能になっています。
旧規格のmSATAと比較して
高速化しているのはもちろん、
インターフェースでの互換は無いのですが
データ転送の技術においては
互換性を持っているので新旧良いとこどりと言える規格となります。
◎USB3.1 Gen2とは:
Super Speed +と言われる
10Gbpsのデータ転送速度を実現した規格のこと。
3.1 Gen1 が5Gbpsなんで単純に倍化!
しかも従来の規格通り完全下位互換。スゴイ。
ただこの規格、2013年にできたらしく
実に5年も知らなかった事になります。
暇と金がないって恐ろしいですね。
◎JMicronのブリッジコントローラJMS583とは:
NVMe SSDをUSB3.1 Gen2で
接続するためのコントローラー。
高速なSSDを高速なまま外付けにできる
ハードウェアを制御するコントローラーです。
まとめるとNVMe接続の大容量V-NAND SSDを
M.2規格でデバイスに繋ぎ
jms583でコントロールしUSB3.1 Gen2で
PCやゲーム機などの端末に繋げると。合ってる?
PS4の起動ドライブとして活用する
上記の外付けSSDを
PS4の起動ドライブとして接続します。
やり方は簡単で、
まず設定→周辺機器→USBストレージ機器から
拡張ストレージとしてフォーマットするを選び
フォーマットします。
フォーマットしたストレージ機器は
PS4でしか使えないそうなので、ご注意を。
次にアプリケーションを移動します。
設定→ストレージから本体のストレージを選び
アプリケーション→Option を選び、
移動先を外付けストレージに指定してから
移動したいアプリケーションを選びます。
これで外付けのSSDから
ゲームを起動できるようになります。
ちなみにPS4の内蔵ストレージの接続は
SATA2接続なので最大3Gbpsで毎秒300MB/s、
USBは3.0なので最大5Gbpsで毎秒625MB/s。
PS4 Proの場合SATA3接続なので
6Gbpsで600MBsまでサポートされます。
そしてUSBは3.1Gen1ですが速度は同じ。
ただし、接続するストレージがHDDの場合
最大速度には全然届きません。
というわけで、規格だけ見ると
PS4の場合は内蔵ストレージを交換するよりも
外付けSSDを繋ぐ方が速くなることがわかります。
ゲームによっては30秒近くロード時間が
短縮される場合もあり、
絶大な効果と言えるのではないでしょうか。
PS4 Proの場合内蔵でも外付けでも
SSD化での速度はあまり変わりませんが
外付けにする恩恵はちゃんとあります。
外付けなのでSSDごと持ち運んで、
例えば友だちの家のPS4に挿して
PS4を持っていかずとも
自分のゲームを遊ぶことができる、と。
そういう使い方もできるそうです。
まとめ。
換装のハードルが低く、効果が大きい
となるとやらない手はないですね。
Amazonで調べたところ
USB 3.1 Gen2接続のSSD 500GBモデルで
17,000円~。
PS4のシステムで100GB、
ソフトが一本40GBと考えると
最低250GB程の容量が欲しいっすね。
サムスンのT5(MU-PA500B/IT)の転送速度が
540MB/sとあるのでおそらくSATA3接続。
NVMe接続ではないですが今回の用途ですと
必要十分なスペックということになります。
あと、最初に触れたっきりの
NVMe接続の外付けケースは
AOTECH「AOK-M2NVME-U31G2」5,370円、
バルク品のSamsung 970 EVO M.2 500GBが
19,800円。
やや値が張りますがこの組み合わせで
読み書きの速度が1,000MB/sを超えるそう。すさまじい。
ただ、この超絶スピード、
USB 3.1 Gen1 のPS4 Proにとっても
トゥーマッチなので既製品のT5で十分ですね。
あとは熱対策をしっかりしつつゲーム三昧
楽しんでくださーい。
※この記事はカタログスペックと
公式サイト等の計測値を元に半分推測も混ぜて
おりますので改造等は自己責任でお願いします。