大気中の二酸化炭素を燃料に・・・だと?夢の発明じゃねえか!

先日、驚くべきニュースを目にしました。

なんと!

「我々人類の敵・二酸化炭素を
集めてそれを燃料に変える」です!

スゴイでしょ!?

今まで、
「火力発電所に直結してCO2を集める装置」
は開発が進んで実用化もされているのですが
大気中の、となると技術的に困難を極めました。

それがついに実用化の目処がついたそうなんです!

どういうものなのか、見ていきましょう。

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まず、燃料とは?

燃料とは、ガソリンなどの
「炭化水素」という
炭素と水素の化合物であります。

特徴は、揮発性が高く無色透明。
臭気があり良く燃え、
完全燃焼すると二酸化炭素と水になります。

 

ガソリンの元素記号は

CxHy

で、炭素元素の数で呼び名が変わります。
因みに炭素数が5〜11個の場合を
広義でガソリンと呼び、数が多くなると沸点が上がります。
つまり、燃えにくくなります(灯油とか軽油とか)。

 

炭素と水素の化合物ということは、ですよ。

人間がガンガン排出する二酸化炭素を回収し
水素と合成することで液体燃料を合成することができるわけです。

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と、簡単に言いますけど

この、二酸化炭素を回収するのに
非常に高い技術と莫大な費用を要します。

ですがカナダはカルガリーの
カーボン・エンジニアリング社が
低コスト化に成功しました。

その実現には実に3,000万ドル(33億円)
もの費用と8年の歳月を要し、
そして数万にも及ぶ細かな調整を必要としました。

 

二酸化炭素の回収にかかるコストも
事業の規模を拡大することで
1㌧につき100ドルという、
従来の六分の1まで減らすことに成功しました。

こうして得た二酸化炭素を、
水を電気分解して得られる
水素と合成するにも大量の電気が必要ですが
それは再生可能エネルギーである水力発電で賄います。

カーボンニュートラルという概念

こうして出来上がった合成燃料は
そのままの使用はもちろん、
ガソリン等と混合して使うこともできます。

それを燃焼すると、
再び二酸化炭素を排出する訳ですが
その量は燃料を製造するのに使われた量と
同じになるためカーボン・ニュートラル
(炭素中立)と呼ばれる
「環境中の炭素循環量に対して中立」な状態になります。

これは、人の行動により排出される
二酸化炭素量と
吸収、この場合液体燃料を製造するのに
必要となる二酸化炭素量が同じである、という意味です。

まとめ。

「気候変動の影響から
 地球を救うことはできないまでも、
 低炭素経済の実現へ近づく
 大きな一歩となるでしょう」

言い換えると
これ程の革新的技術を以ってしても
地球を救うというレベルまでは至らないと。

これ、わかります?
地球はもはや救ってあげないとダメなレベル
に達しているんです。

このままじゃ、自分たちの子供、孫、曽孫に
豊かな地球を遺してあげられないんです!

 

現在、世界では化石燃料の燃焼によって
毎年400億トン近くの二酸化炭素が大気に排出されています。

地球の気温上昇を2度未満に抑えるという
国際的な目標値を維持するには
二酸化炭素を大量に回収して
永久的に貯留する技術が必要であるとしています。

この画期的なシステムが世界的に普及しても、
世界的な異変を解決するほどにはならないそう。

ただ、先のゴミベルトの件然り、
皆が本気になって取り組めば
きっと道は拓けるはず!ていうか拓けないと人類の歴史は終わりですからー!

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