麻疹の発生率は100%!感染・拡散を防ぐにはどうすればよいのか

麻疹(はしか)がまた流行ってるんですってね。

「また」ってのは自分が30代の頃にも
一度流行ったためで、感覚的には「またか」なんです。

ウチには小さい子供がわらわらいるんで
ヤツらが罹るかもしれないし、それを自分がもらうかもしれない。

予防できるもんならしときたいわけですよ。

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麻疹とは?

麻疹の概要

  • 麻疹ウイルスによって引き起こされる
    急性の全身感染症
  • ヒトからヒトへと
    空気感染、飛沫感染、接触感染し
    感染力は非常に強い
  • 免疫を持たない人が感染すると
    ほぼ100%発症する
  • 免疫は「生涯免疫」
  • 修飾麻疹といって免疫が十分でない人が
    麻疹に感染した場合、典型的な症状が
    出ないため気づかずに感染源になることも
  • WHOがウイルス撲滅を目指し活動中ですが
    ほぼ全人類に予防接種が必要など、道のりは険しい。

 

麻疹の症状

  • 感染後10日で発熱、咳、鼻水といった
    風邪のような症状が現れる
  • 2〜3日熱が続き、
    39度以上の高熱と発疹が出現する
  • この発疹が出る4日前からの期間の感染力が
    最も強力で、症状が治まったのちも
    5日間は感染源となる
  • 肺炎、中耳炎が合併症として出やすく
    1000人に1人の割合で脳炎が発症する
  • 1000人に1人程死亡する
  • さらに10万人に1人の割合で
    亜急性硬化性全炎と呼ばれる
    中枢神経系疾患を発症する
  • 妊娠中に麻疹に罹ると
    流産や早産を起こす可能性がある
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そして2018年。

2018年3月23日、沖縄旅行中の台湾人に麻疹の診断が出ました。

そこから二次感染者が続出し5月24日までに
沖縄県内だけで100人の感染者が出ています。

 

さらに4月20日には
愛知県の医療関係者に感染がありました。

愛知県によれば5月24日までに
24人の感染報告があり、その内の1人は4月にタイに旅行していたそう。

 

海外旅行の後に体調不良になった場合、
待合室などで感染を広げないため電話相談をし
病院からの支持を仰ぐようにします。

通常、発疹は3~4日で消え、熱も下がりますが
最低でも5日は人との接触を断つようにします。

 

感染力の強い麻疹を予防するには

妊娠中の方以外は
ワクチン接種による予防が効果的です。

現在、わが国では1歳のときに1回目の注射を受け、
小学校就学前に2回目の予防接種を受けることになっています。

2回予防接種を受けると免疫が完成しますが
前述のように免疫が不十分であると
感染・発症することがあります。

今年発症した人の中にも2回の予防接種を済ませている方がいるそうです。

 

ワクチン以外でインフルエンザの10倍という
感染力を持つ麻疹の感染を防ぐことはできるでしょうか。

医療現場では「N95マスク」という
特殊なマスクを装着するそうです。
麻疹ウイルスは非常に小さく
通常のマスクでは防げないそうです。

他には・・・
いくら手を洗おうが、うがいをしようが
空気中を漂って体内に侵入してくるウイルスを撃退することはできません。

麻疹を根絶するには?

感染症の感染力の強度については
「基本再生産数」という概念があります。
”1人の感染者から二次感染してどれだけ拡がるか”
という数値です。

麻疹は12~18という非常に高い数値を持ち、
ジフテリア、天然痘、ポリオ、風疹より
格段に高いです。

基本再生産数の高い感染症には、人口の90%以上
にワクチン接種しないと根絶はできないと考えられています。

その上で、現在流行している国や地域からの
感染経路を監視し、人の移動による
パンデミックを防ぐことが重要です。

まとめ。

麻疹は感染力が非常に強く、
ヒト、唾、空気と様々な経路でやってきます。

また、特効薬もないため解熱、鎮痛剤による
対症的な治療しかできません。

とにかく、自分がワクチンを打ち、
罹らない、感染源にならないことが大事です。

そしていつの日か人類が麻疹を克服できる日が
来ることを祈りましょう。

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