実践編⑤ 顎内障、顎関節症についての考察と治療

実践編も今回で5回目を数えました。

5回目は主訴として来られる方は少ないんですが
聞いてみると意外と多い
「アゴの症状」についてです。

 

まず、アゴの症状としてどんなものがあるか、
見ていきましょう。

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アゴの異常にはどのようなものがあるか

 

よくあるのがアゴから音がする、
開口・閉口障害、ですかね。

これらだいたい顎関節を構成する
筋の緊張から起こります。

具体的には咬筋、側頭筋ですね。
あとの筋は体表からは触れないので
・・・割愛ですね。

 

中には関節円盤の損傷から痛みを起こす、
なんて患者さんもいらっしゃいましたが
その場合でも筋の緊張を緩めてあげると
痛みは和らぎます。

関節円盤は損傷自体は治りませんが、
痛みは軽減する。
結局、治りはしないので治療として
やる価値があるかどうかは患者さんが決める事
ですが、アナタはどう思いますか?

それを言い出したら今まで取り上げてきた物
全部、そんな感じですけどね爆

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主訴ではない場合

 

先ほど、主訴として来られる方は
少ないと述べましたが主訴ではないんですが
頭痛持ちの方で肩こりで歯が浮く、
なんて表現をする方はけっこうな割合で
咬筋、側頭筋がガチガチになってます。

 

これら筋肉を触診していきます。
下顎角の周りに触れてみましょう。

悪くなってる方は筋だか骨だか分からない位
硬くなっているのが分かると思います。

それほど緊張している筋が
側頭部、コメカミに付着している訳ですから
頭痛が起こってもおかしくないですよね。

触れてみて、よくわからない場合は患者さんに
軽く歯を食いしばってもらいます。
そうすることで筋の硬結が
よりわかりやすく出てくるわけです。

 

あとはそこをほぐしていけばいいわけですが、
そこは顔面ですし、軽く押しているつもりでも
結構痛いので刺激が強くなりすぎないように気をつけます。

頬からコメカミ、側頭部、と押していきます。
自分の場合示指、中指、薬指の指腹で押します。
指頭で押すと痛いので気を付けてください。

 

鍼のススメ

 

この咬筋、硬くなる主な理由が

・ストレス
・歯ぎしり

です。
この二つ、気を付けてください、で直せます?
無理ですよね。

原因を取り除けない以上、
ほぐして柔らかい状態を保つのは
非常に困難です。

 

そのような場合、自分は鍼を勧めます。

鍼をすることで
一度の治療でかなり改善されることが多いです。
鍼は自費になるので基本あまり勧めませんが
この場合と急性腰痛のひどいのは鍼を勧めます。

かく言う自分も顎の音が賑やかになってきたので
自分で鍼しなきゃな~と思っているわけですが、
中々忙しくて・・・

人に指導する立場の人間が忙しいを理由にして
避けてたらいけませんね。

 

てゆうか、記事のたびに自分も、自分も
なんてのが多いですね汗

さすが「体力のなさには自信がある」でしょ?

 

いかがでしたか?
何かの参考になれば、と思います。

ストレスの多い現代人、
それに昨今の小顔ブームで
顎の施術に対するニーズは
高まっているように感じます。

実際、自分も歯が痛くて行った地元の歯医者で
歯はどこも悪くない、と言われアゴの
マッサージをしてくれたことには驚きました。

 

このアゴに対する手技、
習得しておいて損はないのではないでしょうか。

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