最近よく聞く、脊柱管狭窄症。
ひと昔前は腰の病気と言えばヘルニアでしたが
最近は猫も杓子も脊柱管狭窄症ですね。
古くはみのもんたさんから
桂歌丸さん、水前寺清子さん。
最近では布施博さんまで有名人で苦しんでいる方も多いですね。
今回は脊柱管狭窄症がなぜ起こるのか、
それを予防し、
治療していくにはどうしたらいいのかを紹介していきたいと思います。
脊柱管狭窄症とは?
脊柱管と呼ばれる背骨の中の神経の通るとこ
が何らかの原因で狭くなり、神経を圧迫している状態。
その原因は?
加齢などにより脊柱に滑り症や側弯が起こる、
後縦靭帯が肥厚するなどして脊柱管が狭くなり起こります。
どんな症状がでるの?
脊柱管のどのレベルで
狭窄が起きているかで違いますが、
代表的な症状として間欠性跛行があります。
これは簡単に説明いたしますと
「しばらく歩いていると痛くて歩けなくなるが、
少し休憩するとまた歩けるようになる」
を繰り返します。
間欠性跛行が現れる疾患は他に
バージャー病、閉塞性動脈硬化症
がありますが腰痛は伴わないので鑑別は必要ない、ですかね。
その他の症状として坐骨神経痛や腰の重だるさなどが現れます。
それに加えておしりの周りに感覚異常、
排尿・排便障害が出ることもありますんで、
こんな症状が出たらすぐに病院に行ってもらいましょう。
では、予防法、治療法は?
前述の通り、脊柱が正常な形でなくなると
神経が圧迫され症状が出てきます。
ということは
脊柱の形が崩れないように注意します。
普段から姿勢を気を付けたり、
筋力をつけて背骨を支えやすくします。
筋力をつけると予防できるということは?
そう、その筋をほぐしてあげることで
予防・治療に繋がっていきます。
具体的な治療点は坐骨神経痛、
ギックリ腰で扱ったものと一緒ですので
そちらを参照してください。
・実践編1 坐骨神経痛を例に臨床で応用する
・実践編6-3 急性腰痛に対する手技
こういった治療を続けていくことで
例えば当院の患者さん、70代男性ですが
治療開始前は100メートルも歩けなかったのが
200メートル、500メートルと増えていき
今では日課だった裏山に登り、
山頂で体操をし、
週に1回ゴルフに行き、
日に8000歩を歩くまでに回復したのです。
まあ、ここまで辿り着くまで半年~かかりましたけど・・・
今は週に1回のペースで通院していただいて
また悪くならないように治療を継続しています。
まとめ
脊柱管狭窄症といえども
初期で、重篤な症状が出ていない場合
保存的に痛みを取り除くことは十分可能です。
また、疼痛回避姿勢を取らずに済めば
それ以上狭窄が進行するのを防げるかもしれません。
ただ、狭窄しているところが治ったり
するわけではないので
継続的な治療が必要であったり
症状が進行すれば医師の診断を仰いだり
しなければならないことは忘れてはいけないですね。