えーと、なんでしたっけ汗
話が脱線しすぎて中々進みませんね・・・
それだけ大事な要素が詰まってるということで、
ご勘弁を。
ここでも垂直圧が大事
斜めになった下腿部に
小手先で合わせてはいけない、って事でしたね。
これがなぜ難しいのかと言いますと
抱えた足が立てかけられた丸太だと思ってください。
そこに乗っかろうと思うと
下にずり落ちていきますよね?
それが地面に対してまっすぐに力を入れた状態。
この状態は力を入れても足の角度に沿って
力が逃げていってしまいます。
とても効率的とは言えませんよね。
押しても押しても逃げていくわけですから。
なのでここでは足に対して
垂直に力が入るように押していきます。
力のベクトルがずれて滑り落ちないように
しっかりと捉えていきます。
ここで体重を乗せられずに、
小手先で合わせると前回紹介したような
事態に陥ります。
そうならないようにしっかりと
体重を乗せられる力の向き、態勢を作っていきます。
こうして、足の向きに沿った施術を
していくわけですが
今度はそこに走行する筋の中心に乗っていく、
となるとまた考えなきゃいけないことが
出てくるわけですが、
これは垂直圧がきちんと理解できて、
施術に反映されるようになると
考えなくても体が勝手に動くようになります。
やはり基本が大事!
なんでかって言うと
それが一番合理的だからです。
歩くときにいちいち
「次は右手を振って、左足をだして・・・」
なんて考えますか?
同様に施術に関しても
自然と一番よいカタチが決まってきます。
運動でもそうですよね。
何でも一流選手はカッコいいじゃないですか!
テレビで活躍するような選手に
「ん?この人ちょっとおかしいぞw」
みたいな人はあまりいないと思うんです。
それは基本ができていて、
合理的=動きにムダがない=見ていて安心する、
納得するということですよね。
だからみな基礎練習を一生懸命して、
基本が大事と言うわけですね。
治療も一緒です。
そしてそこにたどり着くまでの速さが
一番最初に触れた
「センスのよさ」だと自分では思っています。
やっと出てきたデルマトーム
さて、戻ります。
下腿部を触ってみると大概強い硬結があります。
それは内側だったり、外側だったり。
負傷した腰椎のデルマトーム上に現れることが多いです。
そこをなんとかしてほぐしてやるわけですが
その硬い部分のみをほぐそうとしても中々ほぐれません。
なので臀部から大腿部、下腿部と
全体的な流れをよくするように繰り返し施術していきます。
そうすることで患者さんの苦痛を最小限に、
効果を最大限に発揮できます。
デルマトームという単語が出たのでついでに
足の経穴(ツボ)についても触れましょう。
寝違えの項でも使ったように急性腰痛でも
同様に足のツボを使って施術していきます。
そのツボというのはほぼデルマトームに沿った
末梢神経上にありまして
そこから刺激を送る=患部に刺激を与える
ということになるのです。
だから患部を触らなくても効果を出すことができるわけです。
そのツボについては、足関節から先の施術と併せて
次回、取り上げたいと思います。