鍼・実践編 症例毎に考察2

前回に引き続き、実践的な鍼を紹介いたします。

まずは、神経痛の項で紹介し忘れていた、肋間神経痛について。

肋間神経痛には治療点が三つあって(あるらしくて)
まず一つは脊柱横。次に肋骨角。もう一つが胸骨横。

胸骨横は前側なので、女性なんかには使いずらく、
肋骨角は気胸が心配なので怖くて使えません。
ので自然に脊柱横に限られます。

脊柱横の圧痛点、軽ければ押すだけで治りますが
治らない場合鍼をします。

ポイントは、発痛部から肋骨に沿って上に上がっていくこと。
痛いところから真っ直ぐ横ではない、ということですね。
そこにまず確実に硬結がありますので、それ目掛けて刺鍼していきます。

 

三つの神経痛で共通して言えることは
三つとも神経の一番根本を塞いでいる物をどかす、
ということですね。

それが一番大事。

 

・花粉症

ハイ、出ました!
この時期、日本人の国民病と言っても過言ではない花粉症。

自分はね、克服したんですよ。去年。
特に何もしていないんですが年取って免疫が反応しなくなったのかな?
と思っております。

と、それでは治療にも何にもならないので実際に受けてた物を
紹介していきます。

ただ、自分が受けたときはすごく楽になったのですが、
自分が人にしてあげるとイマイチ効果が出ないんですよね。
なので、何か根本的に間違っているかもしれないので、
分かる方はご教授くださいw

 

まず、ツボは一番大事な迎香。
あ、自分の場合アレルギー性鼻炎から始まってますので大事、
って意味です。

そして攅竹。それに印堂、神庭、目窓あたりを使います。
そしてそこにパルスを思い切り流してやります。
アレルギーで鈍くなっているかどうかは知りませんが、
自分の場合はかなり強めに流してもらうとなんとも言えず
気持ちよく、すぐに眠ってしまうほどです。

これを週一回、全三回ほどするとそのシーズンは大丈夫、という
なんともありがたい技で、自分もずいぶん助けてもらいました。

自分は幼少の頃、アレルギー性鼻炎による極度の鼻づまり人間で
鼻で呼吸することを知らない子供でした。

それが、鍼に出会った途端何ということでしょう。
ホントに、鼻水とは無縁の人生を送ることができました!
しかも小さいころに嗅細胞を刺激しなかったせいか、
やたらと鼻が利くようになった、というオマケ付きで。

ただ、人より臭いが分かっても何も言い事はないですけどね。
良い匂いがよりキツくくどく、臭いニオイはより臭く。

そして、その快適人生も花粉症に出会ったおかげで終焉を迎えるのでした。