仕上げというか。
まだ大腿外側までしかしてませんね笑
下腿部外側の施術
では、外側部の最後、下腿部を施術します。
下腿部外側も、これまで通り
横からの押圧になりますので力のかけ方、
患者さんの体勢を気を付けていきます。
下腿部に関しては
やや前面が施術野になりますので
真横からの押圧はほぼ不可能になります。
ので、患者さんの姿勢的には
股関節外転・外旋位になります。
その状態で真上から押していくことになります。
筋的には
前脛骨筋、長拇趾指伸筋、長・短腓骨筋あたりになります。
ここも陽経の筋なので
思い切って施術していくわけですが
腓骨筋は腓骨上にありますので
強く押しすぎると骨に当たり痛いです。
骨に当たる痛さというのは
経験上揉み返しになりやすいので
うまく当たらないようにバランスを取っていってください。
最後に大腿前面
やっと最後が見えてきました笑
大腿前面は基本的に仰臥位にて施術します。
足を抱えて下から押せないことはないんですが
仰向けにした方が楽ですよ。
仰向けにしたのち、膝の時にしたように
大腿中央、内側、外側と施術していきます。
ハイ!ここで復習です。
大腿部を施術するにあたって気を付けることは何だったでしょうか?
①内出血に気を付ける
②垂直圧に気を付ける
③特になし
聞くまでもありませんね!
①と②です。
これらに気を付けながらストレッチを交えつつ
筋の緊張を解いていきます。
ストレッチは悪ければ悪いほど
困難になりますので
オーソドックスに足を挙上する、
ぐらいでいいと思います。
ストレッチで気を付けることも、
基本の回でやりましたが覚えてますか?
正確にはストレッチとしては扱ってないんですが、
筋の伸展反射の話です。
伸ばされると縮む、というアレです。
筋は伸ばされると縮む、という話はしましたが
その反応はおよそ20秒ほど続くらしいです。
なので本当にストレッチ効果があるのは
その20秒を過ぎてからの話。
21秒だったらたったの1秒しか、
本当に効くストレッチにはなっていないんです。
よく、学校の準備体操なんかで
「イチ、ニッ、サ~ン!」
なんて勢いつけて柔軟体操してましたが
あれじゃ最大限のストレッチ効果は得られてないんですよね。
まあ柔軟体操とストレッチが同義かは
存じませんので、興味のある方は調べてみてください。
急性腰痛編の総括
ハイ。長らく腰痛について綴ってきましたが
いかがでしたでしょうか?
異論・反論ありますでしょうが
あくまで、自分はこうしている、という話なので
こういう意見もあるんだな、ぐらいに思っておいてください。
一連の施術をこなすことで
一定の効果はあげることができます。
が、しかしいつか述べましたように
「何をしても悪くなる時期」
には本当に何をしてもよくならないので
「手をかけすぎない勇気」
というのも時には必要である、と覚えておいてください。