都内で百日咳の患者数が
増加しているんですって。
百日咳は三種混合などのワクチンに
含まれているのですが感染予防ではなく
重症化を防ぐためのものです。
つまり、ワクチンしても罹るわけです。
インフルエンザみたいに罹るけど軽く済む
なんてあまり意味のないものだったりします。
ですが、3か月未満の乳児が感染すると
重篤な合併症を引き起こす場合があり、
意味がないなんて言わずに受けておいた方がよさそうです。
自分は、たぶん罹ったことがないので
わからないので後学のために調べておきます。
百日咳とは!
百日せき菌という細菌が気管支に入り、
毒素を出します。
結果、気管支が収縮し咳が出ます。
感染経路は飛沫感染です。
また、しぶきが付いた手などの接触による
接触感染の可能性もあります。
7~10日の潜伏期間ののち、
風邪様の症状が2週間、
発作性の痙攣を伴う激しい咳が2~3週間続き
2~3週間の回復期へと移行します。
全体では2~3か月と、非常に長い期間をかけ
進行していきます。
ゆえに百日咳という名前なんでしょうね。
きっと。
発作性の激しい咳では
顔を真っ赤にするような激しい咳をし、
気管支が収縮するためヒューという音が
吸気時に出ます。
嘔吐を伴うことがありますが
発熱はあまりありません。
6か月未満の乳児は症状が酷くなりやすく
チアノーゼを起こしたり肺炎や窒息、脳症を
起こし死亡することもあるので注意が必要です。
治療と予防
・治療法
細菌感染のため抗菌薬を投与します。
症状改善と感染の拡大を防ぎます。
◎鍼灸は効果があるのか?について。
自分程度のスキルでは感染症には太刀打ち
できません!
対症的に咳の症状を緩和しても
感染のリスクを上げるだけなので
速やかに医療機関を受診してもらいます。
抗菌剤を服用しながら補助的に、なら
アリかもしれませんね。
学校保健安全法では特有の咳がなくなるか
抗菌薬投与後5日が過ぎると
出席停止が解除されます。
・予防法
4種混合ワクチン
(百日咳、破傷風、ジフテリア、ポリオ)
により予防できます。
が、前述の通り感染予防ではないので
受ければ100%安心、
というものでもありませんのでご注意を。
4種混合ワクチンは生後3か月~1歳の間に
20日以上の感覚を空けながら3回、
1~2歳の間に1回の計4回接種します。
そのワクチンの効果も4~12年で弱まると
言われておりまして、
9歳前後の患者が最も多く、成人の患者も
ある程度存在するため
さらなるワクチンの接種が必要かどうか検討されています。
まとめ。
百日咳は100日近く続くこともある!
で、鑑別が難しいですよね。
顔を真っ赤にするほどの激しい咳とか。
ワクチンで症状が軽減されていたらなおさらです。
チアノーゼやけいれんが起きたら
ただ事ではないな、と思いますけど。
自分も数年前まで、年末になると
1か月以上続く咳に悩まされていて
「もしかして百日咳かも」と思って
地元の医者にかかったら「喘息です」
なんて言われちゃって。
夜中に苦しくなったりとか
ヒューヒューゼーゼーもならないのに。
まあ毎年繰り返す時点で
百日咳ではないんですけどね笑
それが嫁さんに灸をしてもらって以来
全然年末の咳が起きないんですよね・・・
恐るべし、お灸。
すげーあちぃんで好きじゃないですけどね。
薬がダメだとか灸がいいとかいう
話じゃなくて、
最適な治療を最適なタイミングでするのが
肝要ですよ、ということです。